医療法人社団東光会
東所沢病院
介護食の提供数
ある日の昼食/きざみ食34食 ソフト食31食 ミキサー食8食
施設の特徴
高齢者を中心とした長期療養型の病院で、介護食の提供数が多い。障がい者病棟、回復期リハビリテーション病棟、療養病棟、認知症治療病棟がある。
お話を伺った方
医療法人社団東光会
東所沢病院 栄養課課長
F様
導入の背景
人員不足が続いて厨房を圧迫していた、介護食づくりの負担
調理現場は、ここ数年、急な退職などで特に朝の時間帯で人員不足が続いていました。さらに2025年12月には調理従事者2名の産休の予定が見えていました。そのため、春までになにかしらの対策が必要な状況になりました。
これまでは、常食も介護食も手作りしていましたが、とても現場が回らない…特にソフト食は手作りだと、加工や成形に手間がかかるうえ食材の水分量の違いや担当者の腕によって仕上がりにばらつきが生じてしまう点、同じようなメニューが続いてしまう点に課題を感じていました。
完全調理品については以前から検討していたものの、特にソフト食は個食対応になっているものが多く、開封する時間ばかりかかるなど悩ましく、導入には至っていませんでした。
そのような中で、戸田中央メディカルケアグループの栄養部の勉強会でベネッセパレットの商品を知りました。きざみ・ミキサー・ソフト食の3形態が揃っていたことと、それまで当院で提供していた食形態を扱っていたことが決め手です。
導入後の効果・よかったこと
品質のばらつきが減り、少人数でも現場を回せる体制に
導入してまず感じたのは、食事の仕上がりが安定したことです。手作りでは調理員の腕やその日の食材の水分量により差が出ていた硬さや味、仕上がりが一定なのがいいですね。現場の看護師からの「今日のおかずはいつもより硬かった」などという指摘も減少しました。
あとはなんといっても、調理現場がなんとか回せていること。特にソフト食の調理時間は短縮できていると感じます。主菜と副菜の調理にそれぞれ1名ずつ、2名必要だった作業が1名で対応できていますし、前日に仕込みをする必要もありません。袋から出して盛り付けるだけなので、経験が少ないスタッフでも1回30食以上のソフト食を数分で提供できていますし、使用を始めてからオペレーションの問題も起きていません。
調理従事者2名の産休取得が決まっていた当院にとって、導入までのスピードも重要なポイントでした。他社では導入まで3か月程度かかると案内されましたが、ベネッセパレットは本格導入の決定から1か月足らずで現場導入が実現し、大変助かりました。
きざみ食は絞り出すだけなので、30食の副菜の盛り付けに5分もかからない
以前は2人で対応していたソフト食も出すだけなので1人で対応可能に
常温カートで運搬するため、提供まで再加熱キャビネットで保温
導入にあたって準備したこと
特別な機材は使わず、院内での調整を丁寧に進めた
導入にあたり、特別な機材の購入などは行っていません。
主に実施したのは、
・栄養課内での試食・評価
・事務長への許可取り後、院長、ST、看護師への提案および合意形成
といった院内での調整です。
一方で、実務面では献立の登録作業に時間が必要で28日分×3食の入力や、エネルギー不足を補うための調整など、導入初期には一定の負担がありました。
また、STから食形態について意見が出る場面もありましたが、物性が安定していることについてはほかのスタッフからは評価されていたので、最終的には全体最適の観点から導入に至りました。
導入を検討されている方へ
「もっと早く導入すればよかった」と感じた、現場からの実感
導入するまでは、もちろん大変ですけれど安定した給食運営ができないと栄養管理はそもそもできないので、患者様の安全のためにも導入してよかったと思っています。導入を検討し始めたころは朝だけの導入を考えていましたが、栄養部の部長に相談したところ「導入の手間や時間など管理栄養士側の負担を考えると早めに1日の採用にしたほうがいいのでは?」とアドバイスをもらい、3食導入に踏み切りました。結果、「もっと早く導入すればよかった」と感じていますし、2名以上不足している人員でも現場を回せています。今後も急な人手不足が発生する可能性もゼロではないので、あの時頑張ってベネッセパレットを3食導入に踏み切ってよかったと思っています。
ミキサー食の提供トレイ
時間が生まれた分、個別の食札対応にしっかり向き合える